関経連は日本の特権階級(の一部)であるらしいという話。
森詳介・関経連会長(関電の前会長)が、原発運転差し止め請求が出来ないように法改正したいと述べたとのこと。
これに、角和夫副会長(阪急電鉄会長)も同調したそうだ。
原発差し止め仮処分申請「できないように」 関電前会長:朝日新聞デジタル(2016年7月13日18時58分)
原発の運転差し止めを求める仮処分の申し立てが全国の裁判所で相次いでいることについて、関西電力前会長の森詳介・関西経済連合会会長は13日、「司法リスクを限りなく小さくする必要がある」と述べ、申し立てができないように法改正などを政府に求めていく考えを示した。仮処分を申し立てた住民側からは「傲慢(ごうまん)だ」との声も出ている。これこそ権力者の感覚なのではないか。法と制度を恣にする。それがおかしいと感じないし、むしろ社会正義に適うものだと思っている。関電は12日、高浜原発3、4号機(福井県)運転を差し止める大津地裁の仮処分決定に対する異議が退けられ、同原発が動かせない状態が続く。関経連の会見で森氏は「仮処分は民事で扱わない、特定の裁判所でやるとか、いろいろな方法がある」と指摘。国のエネルギー政策とかかわる原発の運転をめぐる問題は仮処分申請を認めず、知的財産権を専門に扱う知財高裁のような特定の裁判所で扱うべきだなどとした。
森氏はそのうえで「資源エネルギー庁も大変大きな問題意識を持っている。最終的には法務省に要望していきたい」などと述べた。
会見では、角和夫副会長(阪急電鉄会長)も森氏に同調して「原発を動かす、動かさないは行政訴訟に限定するなど、やり方はある」などと説明した。
これに対し、大津地裁に仮処分を申し立てた住民側の井戸謙一弁護士は「人権侵害を緊急に救済する道を閉ざせば、憲法の『裁判を受ける権利』の否定になる。法改正まで訴えるのは、傲慢な姿勢だ」と批判した。
正義を行使するために社会の根幹的な法制度を深い次元で変更する。
これを国民的課題とせず、少数の有力者の中の調整で実現しようとする。
この方法・姿勢がむしろ正しいものだと信じている。(いくら何でも、私利私欲のために国民の権利を侵害してかまわないと正面から主張しているのではないだろう、たぶん…。)
これこそ正に王や貴族の心理であろう。
彼らは、自分たちがそのような者であると認識しているのだろう。
我々(日本国民)が彼らにそのような地位を認めているとは思えないので、彼らは権力の簒奪者であるか、あるいは自分たちの特権は神授されたものと考えているのではないか。
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