東芝問題は過去の経緯の綿密な調査告発をこそ注視すべきではないか
東芝 イギリスの原発会社の全株式の買い取りを発表 | NHKニュース(4月4日 21時24分)
経営再建中の東芝は、イギリスで計画中の原子力発電所の受注を目指して、3年前に買収したイギリスの企業をめぐり、共同で出資しているフランスの企業が保有する、すべての株式を事前の取り決めに基づいて買い取ると発表し、現在、目指している海外の原子力事業からの撤退に影響を与えそうです。「重大な事案が発生した場合には東芝が株式を買い取るという3年前の取り決め」
東芝は、3年前にイギリスの原発事業会社「ニュージェネレーション」の株式の60%を買収して子会社化し、当時のアメリカの原子力子会社、ウェスチングハウスを通じて、イギリス北西部で計画中の原発の建設事業の受注を目指してきました。ニュージェネレーションは、フランスのエネルギー大手「エンジー」が残りの40%の株式を保有していますが、発表によりますと、ウェスチングハウスが先月、連邦破産法11条の適用を申請し経営破綻したことから、重大な事案が発生した場合には東芝が株式を買い取るという3年前の取り決めに基づいて、エンジー側が保有する株式のすべてを買い取るよう求めてきたということです。
東芝による買い取り額は、およそ153億円になる見通しです。東芝は、海外の原子力事業からの撤退を目指していますが、イギリスのニュージェネレーションについては、東芝の保有比率が100%に高まることで、今後の撤退計画に影響を与えそうです。
2014年だから、震災以降だし、第2次安倍政権下。アベノミクスで海外原発輸出とか旗を振っていた頃。
こんな債務保証みたいな条項を付けて契約したのはなぜか?
自分たちが自力で市場進出しコンペに勝って案件を獲得するのではなく、外国の地場資本を買収してまでして日の丸を立てたかったのはなぜか?
原発が斜陽だという指摘は震災前からあり、震災以降は明らかに潮目が変わったと各方面から言われていたのに、なぜここまで暴走したのか?なぜ暴走できてしまったのか?
この巨大な失敗に至る過程については、東芝の枠を超えて調査と告発を徹底することが必要だ。
東芝問題については、東芝が今後どうなるのかという関心から語られることが多いように思うが、むしろ我々にとって重要なのは、なぜこんなにひどい判断・行動をしてしまったのかを検証して、他山の石として教訓を得たり、制度的な再発防止策を整備したりすることではないか。
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