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2018/02/27

シラスウナギは結構価格弾力的なのかな?という話。

共同通信記事みたい。
シラスウナギ:輸入激減 前期の8%、記録的高値、品薄に - 毎日新聞
2018年2月2日 15時53分(最終更新 2月2日 16時13分)

 国内の養殖池で育てるため、主要取引先の香港から輸入されたニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の量が2017年11、12月は前年同時期の92%減となり、単価は2.4倍の1キロ当たり300万円超に高騰していることが財務省の貿易統計から2日、明らかになった。アジア全域で極度の不漁に陥っていることが背景とみられる。国内の漁獲量も低迷しており、業界関係者は「ウナギの消費がピークを迎える今夏は、品薄と高騰が避けられそうにない」と話している。

 日本は毎年シラスウナギを輸入しており、香港からが大半を占める。貿易統計によると、今期の漁が始まった昨年11月と12月、香港から輸入されたシラスウナギは257キロで、16年の同期間の3398キロと比べ7.6%にとどまった。同様に不漁だった12年11、12月の645キロに比べてもかなり少ない。

 1キロ当たりの価格は約315万円と、16年の約133万円から大幅に上昇した。1キロ5000匹とされており、1匹では600円超という「ほとんど例のない高価格」(輸入業界関係者)だ。

 16年の同時期には、フィリピンからニホンウナギとは別種とみられる稚魚の輸入も216キロあったが、今期はゼロだ。

 国内の漁獲量が減っていることや、早めに稚魚を確保するため、日本はアジアの国や地域からシラスウナギを輸入している。多い時には年末の2カ月で5000~6000キロに上った。ほとんどが香港からだが、香港にウナギ漁は存在せず、輸出を禁じる台湾から違法に持ち出されたシラスウナギが香港経由で日本に向かうとみられている。

ことば「シラスウナギ」
 ウナギの稚魚の総称。ニホンウナギの場合、太平洋のグアム島周辺で生まれ、海流に乗って日本沿岸などに回遊、河川に上る直前のものをいう。色が透明に近いため、この名がある。国内で採捕したり、輸入したりしたシラスウナギを育てた養殖物が、日本のウナギ消費のほぼ全てを占める。今期の漁獲量は東アジア全域で前期の数%程度と低迷。乱獲や環境破壊による減少が目立つ一方、価格高騰で密漁や密輸を招いているとの指摘がある。(共同)

供給量が92%減って140%上がったので、単純に考えると弾力性は1.5くらい。まあ奢侈品ぽい。変動幅が極端なので弾力性概念を当てはめるのはちょっと無理がありそうだけれども。

この記事では、今夏もウナギ出荷価格が高騰しそうという声を伝えている。
先日、農水相が出したコメントでは、今夏は価格高騰しない、高騰が危ぶまれるのは来夏だ(なぜならシラスウナギは2年養殖だから)というのが政府見解になっていた。怪しい声明だと思って今夏の推移には注目したいと思っていたところ。

他方、読売新聞では、価格高騰は来夏が心配と言っていて、今夏の話はしていない。上記記事の3週間ほど後の記事。

ウナギ稚魚、前年の1割…歴史的不漁で高値に : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
2018年02月27日 09時00分

 ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」が深刻な不漁に陥っている。


 国内の養殖池に入れられた稚魚は1月末時点で前年同期の1割程度にとどまり、稚魚の取引価格は1キロ・グラムあたり300万円超と前年平均の約3倍の高値となっている。ウナギとして出荷される来年以降、品薄と値上がりは避けられそうにない。

 「今期はとにかくシラスウナギが取れない。漁場に足を運ばなくなった人もいる」。全国有数のウナギの産地、浜松市の天竜川白子うなぎ採捕組合の池田惇組合長(72)は、ため息交じりに嘆く。天竜川河口は稚魚の漁が盛んだが、今期の漁獲量は極端に少ない。

 国内のシラスウナギ漁は、11月から春までが漁期だ。国内に出回るウナギの大半は養殖もので、稚魚を養殖池で成魚に育てて、市場に出荷している。(ここまで334文字 / 残り505文字)

読売新聞は政府見解や保守派界隈に忠実なのでこの論調は理解できる。

ちなみに、農水省・水産庁は、先日も「漁はまだ始まったばかりで、これから増えるかもしれないから、まだ不漁とは言えない」とコメントしていた。漁期も終盤に入ったわけだが、さて。

それにしても、共同通信も読売新聞も「絶滅危惧」という話は一切出さない。これほどまで徹底して種の保存という考え方を避けるのは一体なぜなのだろう。


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