沖縄タイムスから沖縄戦、核密約、基地建設関係の記事をメモ
遺族の苦しみ受け止めた3日間 「チビチリガマ」事件の4少年が仏像作り、12体配置 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
2018年1月26日 05:00
沖縄戦で「集団自決(強制集団死)」が起きた読谷(よみたん)村波平のチビチリガマが荒らされた事件で、保護観察処分を受けた少年4人がガマ周辺で23~25日、犠牲者を悼む気持ちを込めて野仏を作った。遺族会の與那覇徳雄会長や彫刻家の金城実さん(78)らと共同制作しながら、凄惨(せいさん)な歴史と遺族の苦しみを受け止めた3日間。少年の1人は無知ゆえの行為を深くわび、「チビチリガマのことを、みんなに知らせるようにしたい」と継承役となることを誓った。掲載図:3日間を通して、少年たちが事件と向き合いながら作った野仏。チビチリガマ周辺に12体が設置された=25日、読谷村波平(略)千羽鶴などが壊され、遺骨が納められた祈りの場であるガマ内まで手にかけられたことに憤りと悲しみを募らせた遺族と、少年による初の共同作業。3日間を通して交流も生まれた。
保護観察処分の一環。保護司や平和学習ガイドら10人ほどが少年を見守った。野仏は土台を含め1メートルに満たない高さ。ガジュマルの中を含め、ガマを囲むように12体を配置した。
25日は與那覇会長や金城さんに声を掛けられながら、少年は砂と水を混ぜたセメントを作り、野仏の土台を固定する作業に真剣な表情で取り組んだ。保護者の1人も加わった。
3日間の作業を終えた少年たち。最後に、保護者にうながされて遺族らの前に出た年長の少年が口を開いた。「この場所の意味を知らずに遊び半分でやったことを深く反省している。してしまったことの重大さは消えないが、今後はチビチリガマのことをみんなに知らせることをしたい」
深い反省と継続してチビチリガマにかかわる姿勢を示し、4人と保護者はガマに手を合わせた。同席者はその気持ちに拍手で応え、涙を流す人もいた。母方の祖父母ら5人を亡くした與那覇会長は「やった行為を反省してもらい、更生して立派な社会人になってほしい」と期待を込めた。
少年が前を向けるよう、今後もかかわり続けると話す金城さん。「やってしまったことは一生背負わないといけないが、正面から受け止めて反省することで解放される。次世代にチビチリガマの歴史をつなぐことを期待している」と話した。
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沖縄玉砕後も「ゲリラ戦続けろ」 民間スパイ機関が暗躍か【心縛「共謀罪」と沖縄戦・8】
2017年6月21日 21:27
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「痛い痛い」暗闇に響く声、毒の注射器に行列… 8歳の少女が目撃したチビチリガマの「集団自決」 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
2018年(平成30年) 3月7日
【読谷】「ここは毒が入った注射を打つための列」「あそこでは、お母さんに背中を包丁で刺された子どもが痛い痛いと泣いていた」-。8歳の時にチビチリガマで「集団自決(強制集団死)」を目の当たりにした上原豊子さん(80)=読谷村。当時のガマの中の状況を語ってくれた。掲載図:毒が入った注射を看護婦が打っていたことや、母親が子どもの背中を包丁で刺していた72年前の状況を語る上原豊子さん=1日、読谷村波平・チビチリガマ(略)避難していた家族は艦砲射撃で負傷した祖父と母、4人きょうだいの計6人。うち祖父が亡くなった。
4月2日の朝。上半身裸の米兵が投降の呼び掛けに現れた。水も食料もあると言う。だが、周囲からは「だまされるな」との声が上がった。その後、次々と自ら命を絶つ惨状が始まった。「痛いよ」とうめく子どもの声が今も耳にこびり付く。
子どもに布団をかぶせて火をつける母親、毒が入った注射器を看護師に打ってもらおうと列をつくる住民…。煙が充満する中で、上原さんの母は子ども4人を引き連れて出口に向かった。「真っ暗な中から家族が出たら、光が素晴らしく感じた」と振り返る。
ガマの中に設けられた祭壇に、丁寧に手を合わせた上原さん。「天国にいる魂が慰められるよう、平和な世の中になるよう願いました」と話した。
沖縄に核施設「説得力ある」 日本側、2009年の米聴取に肯定的見解 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
2018年3月6日 05:45
【平安名純代・米国特約記者】オバマ前米政権が新たな「核体制の見直し」(NPR)策定に伴い米議会に設置した諮問機関「米国の戦略体制に関する議会委員会」が2009年2月、在米日本大使館関係者らを対象に開いた意見聴取で、秋葉剛男公使(現・外務事務次官)が沖縄への核貯蔵庫建設を容認する意向を示していたことが分かった。1972年の本土復帰以後、日本側が沖縄への核配備を肯定した発言が明らかになったのは初めて。米科学者団体「憂慮する科学者同盟(UCS)」のグレゴリー・カラーキー博士が3日、本紙の取材に対して明らかにした。同氏は核問題の専門家で、米政府や元高官との親交が深い。
同氏が提供した戦略体制委員会スタッフ作成の意見聴取の概要メモ(09年2月27日付)によると、前々日の25日に開かれた意見聴取には、米側からペリー議長(元国防長官)やシュレジンジャー副議長(元国防長官)ら、日本側は在米日本大使館の秋葉公使ら関係者ら3氏が出席。秋葉氏が「米国の拡大抑止に関する日本の見解」を表明した。
秋葉氏は、米国が日本との事前協議なしに核兵器を削減する可能性に深い懸念を表明し、米国の核戦力の維持を要請。シュレジンジャー副議長の「沖縄かグアムへの核貯蔵庫の建設をどう考えるか」との質問に対し、秋葉氏は「そうした提案は説得力がある」と述べ、沖縄への核再配備の可能性を明確に肯定した。
沖縄では戦後、アジア太平洋地域で最大規模の1300発もの核兵器が配備されていた。
佐藤栄作首相とニクソン米大統領は1969年、米国は有事の際に核兵器を再配備する権利を保持し、嘉手納弾薬庫や辺野古弾薬庫などを「何時でも使用できる状態に維持」するとした密約を交わしていた。米国防総省は2015年に公開した記録文書で、「米国は(核)兵器を撤去するが、危機の際にはこれらを再持ち込みする権利を維持している」と明記している。
日本側関係者からの意見聴取の結果が、2010年4月に公表された「核体制の見直し」にどの程度、反映されたかは明らかになっていない。
日本側:在米日本大使館の秋葉公使ら関係者ら3氏。
「米国の拡大抑止に関する日本の見解」
・米国が日本との事前協議なしに核兵器を削減する可能性に深い懸念を表明
・米国の核戦力の維持を要請
シュレジンジャー副議長「沖縄かグアムへの核貯蔵庫の建設をどう考えるか」
秋葉氏公使「そうした提案は説得力がある」=沖縄への核再配備の可能性を明確に肯定。
1969年 日米核兵器密約
・米国は有事の際に核兵器を再配備する権利を保持
・嘉手納弾薬庫や辺野古弾薬庫などを「何時でも使用できる状態に維持」する
以降、沖縄にアジア太平洋地域で最大規模の1300発もの核兵器が配備。
※この密約を結んだのは佐藤栄作首相とニクソン米大統領。佐藤首相は1967年に非核三原則を国会で表明していた。
※非核三原則:核は保有しない、核は製造もしない、核を持ち込まない
参考1:外務省: 非核三原則
参考2:外務省: (参考)非核三原則に関する国会決議
1. 非核兵器ならびに沖縄米軍基地縮小に関する衆議院決議(1971年(昭和46年)11月24日)
2. 核兵器不拡散条約採決後に衆議院外務委員会において採択された決議(1976年(昭和51年)4月27日)
3. 核兵器不拡散条約採決後に参議院外務委員会において採択された決議(1976年(昭和51年)5月21日)
4. 国際連合軍縮特別総会に関する第84国会・衆議院本会議決議(1978年(昭和53年)5月23日)
5. 核軍縮に関する衆議院外務委員会決議(1981年(昭和56年)6月5日)
6. 第2回国際連合軍縮特別総会に関する衆議院本会議決議(1982年(昭和57年)5月27日)及び参議院本会議決議(1982年(昭和57年)5月28日)
2016年の記事。
「首絞まっちゃうよ」 警官、笑いながらロープで市民拘束 【動画】 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
2016年9月29日 09:57
沖縄県東村高江周辺の米軍北部訓練場内ヘリパッド建設に抗議する市民らを警察機動隊員らがロープで縛り、拘束した。中には、笑いながら「首も絞まっちゃうよ」と対応した警察官もいたという。市民らは「こんなやり方は初めて。絶対許せない」と怒りに震えた。市民らによると、約20人が訓練場内で抗議行動。十数人がH地区わきの高さ10メートル以上ある急斜面の伐採地で座り込みなどしていた際に縛られたという。
女性は「首が絞められると訴えたのに、『声が出ているから大丈夫』と言われた。ひどい」と批判。拘束の際に左足首をねんざした50代男性は「救急車を呼んでと言っても対応しなかった」と憤る。引き上げる際に警察官が足を滑らせて、男性は切り株に腰を強打。「こんな危険な場所でこんな乱暴なやり方があるか。警察は市民を守るのが仕事のはずだ」と強調した。
ロープで縛る行為について28日夜まで沖縄県警本部にも報告はなく、一部の幹部からは「本当にそんなことしたのか?」と戸惑いの声も。日米地位協定で米軍に管理権があるにもかかわらず、県警が市民を事実上拘束する権限を行使できるかについて「微妙な部分がある」との指摘も上がった。
ある県警幹部は、事実を確認していないとした上で「基地内は米軍の同意がなければ逮捕できない。ロープで巻き付けるのは事実上の逮捕行為と取られる可能性もある」と疑問を呈した。
市民側の小口幸人弁護士は「ロープで縛ることは、身体の自由を拘束する危険な行為で、通常は逮捕・監禁罪に該当する。県警は『安全確保の措置』と言うが、こんな行為を直接許す法律はない。特別公務員職権乱用罪などに問われることもある」と県警の手法を厳しく指摘した。
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