東京五輪のボランティア関係
2018年3月頃の記事。
観客誘導、楽器演奏… 中高生も東京五輪ボランティアに :日本経済新聞
2018/3/28 12:39
2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は28日の理事会で、中高生向けのボランティアの募集枠を設ける方針を決めた。サッカーやテニスのボール拾い、入場待ちの観客向けの楽器演奏、競技会場外での道案内などが想定されている。組織委は東京都と協議し、具体的な募集方法を決定する。組織委は中高生の参加について、「教育的価値が高く、スポーツボランティアの裾野を広げる観点から有意義な取り組みだ」と意義を強調。安全性への配慮から、学校などの協力を得て実施する予定という。
理事会では、8万人の大会ボランティアの募集要項案も報告された。募集期間は18年9月中旬~12月上旬。インターネットから個人単位で応募してもらう。20年4月1日時点で18歳以上、大会前後を含め計10日以上活動できることなどが条件。
活動内容は観客や大会関係者の案内、競技運営のサポートなど9つに分類され、最大3つまで希望を出すことができる。時間は1日8時間程度の見込みで、ユニホームや食事などが提供される。ただ交通費や宿泊費は自己負担という。
東京都も28日、観光案内などを行う3万人の「都市ボランティア」の募集要項案を発表した。計5日以上、1日5時間程度働けることなどが求められ、4人までのグループの参加も受け付ける。
東京五輪・パラ:ボランティア11万人 9月から募集 - 毎日新聞
2018年3月28日 12時18分
中高生枠、新設も検討東京都と2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、ボランティアの募集要項案を発表した。9月中旬から12月上旬にかけて募集を行い、面接による選考や研修を経て、本番では過去最大規模となる約11万人が大会運営を支える。ボランティアは18歳以上(20年4月1日時点)が原則だが、組織委は中高生向けの新たな枠を設けて、大会参加を促していく方針。
組織委が募集する大会ボランティア(8万人)、東京都の都市ボランティア(3万人)に大別される。大会ボランティアは案内、競技、移動サポート、メディア、式典など9分野に分かれ、応募者は希望する分野を三つまで選ぶことができる。五輪またはパラリンピックで10日以上活動できることが条件で、組織委は競技知識やボランティア経験、英語など語学の技能を持つ人材を求めている。
都市ボランティアは気軽に参加できるように1日の作業時間を5時間程度としたほか、五輪とパラリンピック合わせて5日以上の参加で応募可能とした。いずれも都内までの交通費や宿泊費は自己負担だが、ユニホームや飲食などは提供される。医師や薬剤師など特別に資格を要する要員は別途、採用する。
また、組織委は中高生を対象にした新たな枠はテニスなどのボールパーソン、バスケットボールなどでコートを素早く清掃するモップ掛けや入場待ちの観客向けの楽器演奏などで検討を進めている。【田原和宏】
募集するボランテイアの役割と人数の目安
大会ボランティア(8万人)
活動分野 主な役割 人数(目安) 案内 競技会場などの観客や関係者の案内 1万6000~2万5000人 競技 競技会場や練習会場での競技運営の支援 1万5000~1万7000人 移動サポート 関係者の会場移動のための車両を運転 1万~1万4000人 アテンド 海外要人の接遇、海外選手団の語学支援 8000~1万2000人 運営サポート ユニホーム支給、ID発行 8000~1万人 ヘルススケア 急病人らの発見、ドーピング検査補助など 4000~6000人 テクノロジー 競技結果の入力や表示など 2000~4000人 メディア 国内外の記者らのサポート 2000~4000人 式典 表彰式での関係者案内 1000~2000人 都市ボランティア(3万人)
活動場所 役割 人数(目安) 羽田空港、都内主要鉄道駅 観光案内や交通案内 5000人 観光地(浅草など) 観光案内や東京のPR 最寄リ駅から競技会場まで 観客誘導、大会情報の提供 2万人 都内ライブサイト 来場者案内など 5000人
4月の記事。
東京五輪のボランティアに大学も怒り「あまりに応募条件がひどい」 - ライブドアニュース
2018年4月19日 17時30分 週プレNEWS
2020年東京五輪の「大会ボランティア」募集要項案が先日、組織委員会から公表され、9月中旬から応募受付が始まる。会場案内、競技運営の補助、海外要人のおもてなしなど、その業務は9ジャンルに及び、募集人員は8万人にもなる。五輪の舞台で活躍できるだけに、さぞかし多くの人々がこのボランティアを歓迎していると思いきや、ネット上をはじめ「やりがい搾取!」「ブラック企業か!?」といった批判が相次いでいるのだ。
運営側でも賛否両論という今回の募集要項をめぐる、さまざまな「思惑」を探った。
「ボランティアは就活に有利だよ」
「これはボランティアじゃない。現代の学徒動員ですよ」
こう声を荒らげるのは都内の私大・学生課課長だ。
この私大はスポーツが盛んなことで有名。スポーツ関連の講座も多いことから、組織委関係者から「おたくの大学の学生をたくさん、大会ボランティアに勧誘してほしい」との打診があったという。
だが、この学生課課長は「あまりに応募条件がひどい」と、首を横に振る。
実際、大会ボランティアの参加日数は10日間以上で、活動時間も一日8時間と厳しい。しかも事前研修へのオール出席に加えて、東京までの交通費、宿泊費もすべて自腹という条件もついている。
「五輪期間は夏の真っ盛り。そんな時期にこれだけ長時間、学生をタダ働きさせようなんて虫がよすぎます。聞くところによると、組織委は全国約800の大学・短大にボランティア提携を持ちかけ、夏季試験も大会期間と重ならないようにズラせと求めているそうです。こうなると、大学自治権の侵害どころか、戦中の学徒動員と一緒。学生に勧められるわけがありません」(学生課課長)
別の私大に勤務する助教も、組織委関係者の動きを「上から目線すぎる」と批判する。
「『ボランティアは就活に有利だよ』とか『大会ボランティアを単位付きのカリキュラムに組み入れたら』とか、お願いするというよりは上から目線の言動が目立ちました。そんな振る舞いにある大学職員が『ボランティア本来の定義と違うんじゃないですか!?』と怒っても、悪びれる様子すらなかったそうです」
組織委とは別に、独自に3万人の「都市ボランティア」を募集する東京都。都庁の職員も冷ややかだ。
「組織委がまたやらかしてしまったという印象ですね。だって、あの募集要項、誰が見たって『ブラック勧誘』そのものじゃないですか」
都が募るのは大会ボランティアよりもお手軽で、大会期間中の活動は延べ5日以上、一日5時間というもの。
「都は毎年、東京マラソンで1万人規模のボランティアを募ってきた実績があるので、組織委のような厳しい条件は出しません。ただ、困ったことに組織委の募集要項を見て、『都市ボランティアの“延べ5日間以上で一日5時間”という条件は嘘でしょう!?』といった問い合わせが増えています。ホント、いい迷惑です」
★ハードな要項に海外からも疑問の声! このままでは「定員割れ」も? 記事の全文は『週刊プレイボーイ』18号(4月16日発売)にてお読みいただけます!
大会ボランティア応募条件案(概要)
①2002年4月1日以前に生まれた人
②組織委員会が指定する全ての研修に参加可能な人
③活動期間中、日本国籍を有し、または日本に滞在する在留資格を有する人
④大会期間中及び大会期間前後を通じてじて合計10日以上活働できる人
⑤東京2020大会の成功に向けて、情熱を持って最後まで役割を全うできる人
⑥お互いを思いやる心を持ちチームとして活動したい人活動期間・時間など
オリンピック・パラリンピック大会期間中及び大会前準備期間のうち、1日8時間程度、活動期間のうち10日間以上が活動日(連続でなくても可)
オリンピック・パラリンピック両方での活動を希望する場合は20日以上
ユニフォーム、活動中の飲食、ボランティア活動向けの保険の提供あり
東京までの交通費及び宿泊は自己負担、自己手配
7月の記事
東京五輪・パラ:「授業避けて」国通知、ボランティア促す - 毎日新聞
2018年7月27日 06時30分(最終更新 7月27日 06時30分)
スポーツ庁と文部科学省は26日、2020年東京五輪・パラリンピックの期間中にボランティアに参加しやすいように全国の大学と高等専門学校に授業や試験期間を繰り上げるなど柔軟な対応を求める通知を出した。多くの大学は7~8月が試験期間となる。通知では学生がボランティアをすることへの意義を説き、大会期間中は授業や試験を避けることを促した。授業開始時期の繰り上げや祝日の授業実施は学則などに基づき、学校の判断で特例措置を講じることができる。
首都大学東京は昨夏、期末試験を大会前に終了させるなどして大会期間中に原則、授業や試験を行わないことを決めている。国士舘大も26日、同様の方針を発表した。【田原和宏】
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