Tポイントカードと個人情報
ここから始まる一連のツイート。
元ネタは以下。
データベースを分析し、プロモーションにとって最適なセグメントを打ち出していく。 | カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 CCC
魚拓1:Wayback Machine, 魚拓2:ウェブ魚拓
CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株))のデータアナリストの人が語るデータの活用方法。CCCの新卒リクルートページで語っている。
今更と言えば今更だけれども、やっぱり怖い。
私たちの強みは180社を超えるTポイントアライアンス先を通じて日々蓄積され続ける、リアルとネット上の多種多様なライフスタイルのデータを活用したマーケティングのソリューションを打ち出せること。……中略……
CCCのデータの強みは何と言っても膨大な購買履歴がシングルIDという一つのカードに紐づいているところ。例えばコンビニであるジュースを買った人は、どんな雑誌を購買して、別の飲食店では何を食べているのかといったように、消費者の多様な購買行動を読み解くことができるのです。
これほどまでライフスタイルが把握できるデータは世の中に他にないのではないかと思います。……中略……
クライアント様が自社の商品を買っている人はこんな人だと言っていたとしても、実際にデータで見たときに違った結果が導きだされることがあります。例えばトクホ飲料をいつも購入していて健康に気を遣っていると思われている人が、別のデータを見るとジャンクフードも一緒に購入していたりする。
つまり健康志向の人だけではなく、ジャンクフードの罪悪感を拭うための同時購入をしている人も存在するといった人物像が浮かび上がってくるのです。そういった瞬間がすごく面白い。
一個人の消費データを全て一つのデータベースに集めることで、その人の私生活をほぼ丸裸にすることができる。
やるかやらないかは、その企業、もっと言えば、そのデータにアクセスできる個人の倫理観のみに委ねられている。
そして、そういうストーキングや監視を本当にしていないのか、その監視情報を誰かに引き渡したりしていないのかは、外の人間には決して分からない。
膨大な個票データを自由に操って統計的事実を見つけていくのがとても刺激的なのはその通りなのだが、そこには医学者が生体実験で人間を切り刻んだり、原爆投下後の広島で被爆者を「診察」して業績を作ったりしたのと似た、人間存在への無関心の怖さを感じる。
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