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2019/10/28

反天皇や日本の戦争責任を問う展示は中止、朝鮮人差別の展示は続行。

この非対称。
そこに本音があることは明瞭だったが、早々に行動として示された。

右翼・排外主義者の「自由」は許され、日本社会のタブーを可視化する表現の自由は許されない。日本では朝鮮人への差別表現は許容される。日本では天皇は素材とすることすら許されない。

表現の不自由展の中止では右翼・差別主義者らの暴力を恐れてというのが理由だった。
では今回、我々がこの「展示」へのテロを予告すれば施設管理者らは中止を決断しただろうか。
私はそうは思わない。極端に言えば機動隊をずらりと並べてでも、警察と公安による徹底捜査をしてでも開催を強行しただろう。中核派が前回の大嘗祭粉砕闘争でロケット弾をいくつか打ち上げたときのように、抗議行動を圧殺してくるだろう。

この非対称性が我々の社会の「表現の自由」の現実であり、この中でなお「不自由展」を再開するために主催者らが費やした労力がその非対称性による格差の大きさを表している。いや大浦信行の「遠近を抱えて」はそもそも破壊され展示すらできなかったのだから、その格差は無限大で測定不能である。

日本では、役人も、議員も、経営者も(慰安婦写真展を中止したニコンが一例)、この非対称を内在させている。日本とはそういう社会である。その状況を踏まえない表現の自由論には意味がない。むしろこの非対称性を温存する役割さえ果たすだろう。

「日本人のための芸術祭」催しを続行 反差別団体は抗議:朝日新聞デジタル(2019年10月27日22時56分)

「反移民」などを掲げる政治団体が27日、愛知県施設の「ウィルあいち」(名古屋市東区)で開いた催しに、ヘイトスピーチ(差別扇動表現)に反対してきた市民団体などが激しく抗議し、施設に中止を申し入れた。だが、施設の管理者は「中止を判断できない」として催しを続行させた。

 催しは「日本人のための芸術祭 あいちトリカエナハーレ2019『表現の自由展』」として、各地で差別街宣を繰り返してきた「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元会長が「党首」を務める政治団体が開いた。県は施設の使用を許可していた。

 催しを見た人によると、展示作品には「犯罪はいつも朝鮮人」と書かれたカルタの読み札など在日コリアンへの憎悪をあおる内容のものがあり、指摘を受けたウィルあいちも、カルタを含む展示内容を確認した。

 ウィルあいちを含む愛知県の各施設は2016年、利用要領に「不当な差別的言動が行われるおそれ」がある場合には、不許可とする条項を設けている。催しに抗議する市民らは「規則に基づき、即刻中止を」と求めたが、ウィルあいちの小池信純事務所長は「私の判断では決められない」との説明に終始した。

 市民団体による抗議に立ち会った熊本拓矢弁護士は「展示は完全な差別扇動で、中止できる規則があるのに行使しなかったのは行政による完全な不作為だ。県は規則をきちんと使える態勢を早急に整えるべきだ」と話した。(黄澈、比留間陽介)


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