« 役所が共産党アレルギーを持っている証拠 | トップページ | 民間PCR検査の増加を憂う人たち »

2020/07/20

新型コロナ流行下でも君が代は斉唱しましょう、マスクはなくても気にしない(都教委)

いかにも天皇教国家らしいというか、絶対やっているだろうなあと思っていた。
いくつか見た他の自治体の記事では君が代斉唱も中止したというニュースがあって意外に思ったぐらいだったので、さすが都教委という印象。

飛沫懸念で校歌やめても「君が代」は斉唱 卒業式に都教委が指示:東京新聞 TOKYO Web(2020年7月20日 06時00分)

◆コロナ感染拡大中の3月、都立校の全てで
 新型コロナウイルス感染拡大中の3月、東京都立学校253校(当時)全ての卒業式で「君が代」が斉唱されていたことが、都教育委員会への取材で分かった。同月2日から全国一斉休校となり、飛沫感染を懸念する学校もあったが、実施を求める都教委の指示に従っていた。専門家は「歌わない教職員の処分が繰り返され、合理的な判断ができなくなっている」と指摘する。 (石井紀代美)
◆「方針に変更ありません」と通達
 都教委は毎年、都立校や区市町村立校から日の丸掲揚や君が代斉唱の「実施状況報告書」を集めている。本紙が入手した2019年度の都立校の報告書によると、今年3月1日から同月下旬までに卒業式を行った中学、高校、特別支援学校など全校が「国歌斉唱した」と回答していた。
 都教委の説明などによると、安倍晋三首相が全国一斉休校を打ち出した2月27日までに、自治体から「飛沫感染防止策として歌わないことを考えている」「歌わないと、服務事故扱いになるのか」などの問い合わせがあった。
 都教委は翌28日、現場の判断に任せる旨の文書を送った上で、直接管轄する都立校には「国歌斉唱を行う方針に変更ありません」と文書で通知。世田谷区や杉並区の学校は歌わなかったが、都立校は全て斉唱した。ある校長は「歌わないことも考えたが、文書が来たので国歌だけ歌った。校歌など他の歌は感染リスクを下げるために歌わなかった」と話す。
◆処分続きで「現場が思考停止」
 都教委の桐井裕美主任指導主事は「感染状況が現在ほどひどくなかったので、適切に教育課程を実施するため指示した。時間短縮や参加者制限などの環境も整え、適切だった」と説明。当時はマスクが品薄だったが、参加者の装着状況は把握していないとしている。
 新潟大の世取山洋介准教授(教育政策)は、思想・信条の自由から「君が代」斉唱時に起立しない教職員に都教委が処分を続けてきたことを挙げ、「何百人も懲戒処分してきた結果。歌わないことが合理的なのに、萎縮して判断できない教育現場の思考停止を表している」と話している。

世取山氏の指摘通り。上意下達の恐怖政治に教委自体が飲み込まれているのだろう。奉安殿の御真影を取り出すために焼け死んだ校長の話を思い出す。権威にあらがえず、自ら思考することもせず、事なかれ主義に終始して現状を切り開こうとしない「教育者」など、一体誰が信頼するだろうか。

参考
【沖縄戦:1945年6月30日】御真影奉護隊、昭和天皇の御真影を奉焼 「家族のことよりも御真影のことを考えていた」─御真影と沖縄戦|棒兵隊|note


« 役所が共産党アレルギーを持っている証拠 | トップページ | 民間PCR検査の増加を憂う人たち »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。